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秋田書店からの返答への回答(表向き)


柏木孝文が秋田書店・チャンピオン編集部へ送った改名要求は、当然の事ながら断られた。
それに対する柏木の反応というと「表向き」「裏向き」の2通りが存在する。
「表向き」とは、秋田書店からの返信に対して、さらに送ったメールである。以下に転載する*1

 ※不着を防ぐため、2-3通、送っております。
※このメールを、ぜひとも、作者・【伯林】君に、転送するか、見せてください。


-週刊少年チャンピオン編集部・『しゅーまっは』担当者さまへ


―― 前文 ――

*返信のメールを読ませていただきました。


多忙の中、お返事、ありがとうございます。


事情についての詳細は、下記・本文に記しましたが、


返信内容について、重要と思われる点に、


前もって、お答えします。


*『伯林』の命名について、


⇒過去に事情を持つ、作者の知人の姓について、
類似している筆名を、知った上で、あえて、作者が命名している点が、
配慮不足と思われます。
(知人の事情について、作者は前もって洞察し、
配慮できる立場にあったと考えます。
「知人の姓と似ている。知人は気にするかも知れないな」
といった気持ちです。故意が無くとも、下記・本文の事情で、
結果として、不快が生じ、放置すると増大のおそれがあります。
全国の読者を通じて収益を追求する分、慎重さ、謙虚さが必要では?
「みんなが読んでくれる。買ってくれる。しかし、問題だと指摘があれば、
覚悟して引き受けよう」という気高い気概と申しましょうか)


 *経緯――


・『伯林』という筆名を、【伯林】君から初めて知らされたのは、
記憶だけによれば、貴社の新人賞の受賞前後の時期だったと、思います。
 正直、字面を見た当初より、不快に近い違和感を持っておりました。
 当時、折り悪く、肉親の不幸の後で、神経質で、半ばうつ状態だったので、
すぐに改名の申し入れを行う気力はありませんでした。
 連載前でも、改名依頼をすることは、面倒なやりとりと、
不快な内心の告白をせねばならないことは分かっていましたので、
関係の悪化も懸念され、申し入れの意志は萎えておりました。
 雑事の中で、漫画自体への関心が薄れ、日々が過ぎました。
 翌年、【伯林】君が、『伯林』の筆名で連載をはじめました。
本人に知らされて、誌面で、改めて『伯林』の筆名を、
ハッキリと見ました。
 活字となった字面を見て、感じたことは、
「結局、連載前に、筆名についての断りはなかったなあ」
という、あきらめと歯がゆさが混じった虚脱感でした。
 2001年になって、自分のHPをつくり、宣伝先の一つとして、
本当に偶然に、「2ch・BBS」の存在を知りました。
 いくつもの掲示板を見るうちに、
しゅーまっは」の掲示板を見つけたのです。
そこは、カキコの嵐に見えました。
僕は、ニフティもチャットも未経験の素人でした。
カルチャーショックでした。
そこに至って、「全国流通と反応」の意味の重さを、
強く実感しました。そして、下記の事情により、
『伯林』の筆名のままでは、いずれは、この瞬間にも、
『伯林』=【伯林】君であり、柏木ではないことが、
昔の同窓生・関係者の多くに知られ、


⇒「あ、【伯林】君が描いているのか。でも、なんで、
  あの、柏木に似た文字を、知っていて、
  あえて筆名に? 何か、意図が?」

 
といった類の、避けたい好奇の目が生じうると、確信し、
たとえ関係が悪化しても、多数の難題があろうとも、
自分の立場で最も効果的と思える、
ネット上で、改名を訴えねばならないと決断したのです。
(会社宛では、無視されるとの判断が、そのときはありました)


 ・筆名は、活動の時間が経つほど重くなりがちです。
  逆をいえば、早期の改名ほど、物心の損失や苦痛を
  軽減できると考えます。
  僕なりに、熟慮し、想像力をかなり働かせて、
  いろいろと想定した結果の結論です。


(【伯林】君は数回の受賞・発表の実績がありますが、
 筆名はいくつも使っています。『伯林』に由来があっても、
 特別重要でしょうか? 全国から、大部数の返品など、あるのですか?
 メンツというか、気分の問題と思うのですが? それと比較して、、
 こちらの事情が、はるかに重く、根深いと確信します。 
 新刊の流動性と、初版の売れ行きの印象を考えると、
 書店の棚での統一も、年内にほぼ、可能では?
 カバーだけを変えろとまでは申しません。
 全国の中古品にも、我慢します。改名すれば、年とともに、
 旧名書籍の在庫比率はぐっと減るのですから。
 さらに譲って、次の連載から改名の確約や、
 『伯林あらため**』のような、一時の暫定表記などの
 案もありますが。
 また、作家のクリーンイメージと収益の影響の問題が考えられますが、
 漫画界は、ヒトより作品で売れる傾向がつよく、キャリアによる、
 筆名のブランド化は、もっと先の話では?
 改名のファン評も、弱腰・英断と別れても、
 釈明文などでの懐柔策もありますし、熱心なヒトはすでに
 購入済みの率が高く、むしろ、話題と興味で若干の増益も、
 時代性からあり得ますし、なによりすでに、セクハラの判断的ですが、

「結果として、他者=僕やさらに縁者、に精神的苦痛を与える
 筆名を用いた上で、指摘があっても、全国流通を続けている」


 という、想像力を持ってください。表現とはリスクの覚悟が前提では?)


*ネット上での、過去の記述について


⇒感情的な書き込みがあることは、素直にお詫びします。
それほどに、僕が類似名を拒んでおり、
改名を欲しているという証でもあります。


(他ならぬ、【伯林】君が、知人、僕、柏木の姓を知りながら、
 類似名を、名付けたか、選択して、
 使用したということが、ふたりの本名を知る、
 同窓・関係者には大きい意味なのです)


・また、すでに関係者らしき者の攻撃カキコもあり、
痛み分けの部分もあります。


・過去の筆名をかき込んだことも、お詫びします。
ただこれも、多くの筆名を使ってきたのだから、
事情ゆえに、柔軟な対応をと、暗示したかったのです。
(当人以外に詳しく分かるヒトは、ほぼ、いないでしょう。)


・【伯林】君の電話も、アドレスも、分からない状態でしたので、
ネット上で公明に、かつ、思考を重ねつつ、
互いの対話を期待していた面もあります。
(一度、貴社経由でアドレスの連絡を依頼しましたが、
無視されたと思っていました。
なぜか、【伯林】君からの送信は、届かないようです)


・なお、年齢については、すでに受賞時に掲載済みでは?
後日、別のHPで、単行本では26歳らしいと知りましたが?
近所の書店は品切れで出不精のため、
今だに本の実物は見ていないのです。


(最初のカキコには、攻撃の意図はなく、いわゆるヨイショと、
「筆名を気にしていると、見たら気づいてほしい」が主旨でしたが、
 いきなり抗議の電話で、逆をつかれて憤慨したというのが
 正直な気持ちです。
 筆名への配慮不足を自らで認識できていないという、
 失望と焦燥も大きかったのです。
 今や、お互いさまですが。
 それでも、当初、削除依頼は出しましたが、
 管理側に不要レベルだと怒られました。
「泣きっ面に、ハチ」ですか?)


・るるる先生の、元アシスタント-というカキコは、
誓って僕ではありません。


・削除すべき発言番号の、把握と記録の上、
柏木・【伯林】・担当氏・秋田書店と連名での、管理者への強い申し入れ
ならば同意します。 加えて、連名での、
「人々へ、経緯の説明文」などを、
最終的に掲示板に残すのも手段かと思います。


・僕の立場では、
「お互いに、ごめんなさい。もう争いません」という主旨で、
次巻の初版のみでも、掲載していただけると、とても幸いです。
(誌上・一回限りでは、刹那すぎると思います)


*直接の対話について


⇒ヒトには、得手不得手があり、各制度を見ても、
直接が常に最良とは限りません。今、良い結果を、互いが欲しています。
電話では通信費用も浪費します。
互いに思考を重ねつつ、「いたみの分配比率」といいますか、
妥協点を慎重に詰めていくには、メールか、
往復書簡が適していると考えます。
【伯林】君のメールアドレスを知らせていただくか、
対話専用に、別の無料のアドレスの取得されては?



・改名にあたっての、障害について


⇒どれほど重大な支障があるか、返信して、素人の僕にもわかりやすく、
具体的に列挙していただければ、検討の大きな材料となります。


 表層のメンツ・保身と商魂・美意識の問題・面倒・経費が多大など、


互いの「本質的な、傷み」の質・量の比較・検討のため、有効と思われます。
ぜひ、お願いいたします。
(ISBNでしたか? コレの登録修正などで高額な支出が…?)


*エンターテインメントの主眼は、ヒトを楽しませることであるならば、


相手側の苦痛をとにかく鎮め、楽しめる下地を作り、ひとりでも多くの観客と、


よりよい未来を呼ぶことも、重要だと考えます。


(別問題ですが、ハンセン病の訴訟者たちについて、気持ち分かる
 ように思います。理詰めを超えた、抱擁と包容の精神を、期待します。)


   *本文――


―― 事情について・担当者さまへ ――


*前略 改名依頼について、詳しい事情の説明をいたします。


実は、僕、柏木と、【伯林】君とは、高校時代、二年終了までの、


同窓生です。(僕自身は、二年終了で退学しました)


当時のクラスは四十名ほど。その中で、男子は十名前後。


在籍は美術科で、三年間、固定メンバーでした。


(美術科は、1クラスしかなかったのです)


よって、自然と男子グループの関係は濃いものになりました。


男子の大半が漫画部に入り、僕と【伯林】君も含まれていました。


当時の僕はプロをめざしており、周囲もそのことは知っていました。


そして、現在のところ、結果として、僕は実力不足のため、


プロではありません。


同窓生の視点でいえば、


「高校時代、クラスの男子は、マンガ描きが多かった。


 柏木という男子は、プロ志望だったけれど、


 二年の終わりに退学していった。それ以来、不明だ」


となりまして、その一方で、


同窓生だった【伯林】君が、「伯林」の名前で、現在、


全国に流通する誌面に登場しています。


そして、同窓生・関係者が、誌面の作品を見た場合に、


週刊少年チャンピオンで、「しゅーまっは」という作品がある。


 作者は、「伯林」。―― そういえば、高校時代三年間、


 固定したクラスで、三人くらい退学したけれど、


「柏木」という、プロ志望のマンガ描きがいた。


 少し、筆名と名字が似ているな」


といったように、同窓生・関係者が、筆名の類似性から、


昔を思い出す可能性があります。


(三年間固定メンバー・少ない男子・漫画を描いていたこと・


 プロ志望・退学者の一人・などの点で、可能性は高いと思います)


さらに、「伯林」=柏木だと勘違いして、何か起こることもありえます。


また、「伯林」=【伯林】君であることを、同窓生の男子数人は


知らされているかもしれませんし、月日とともに、


取材・口コミなどで、やがては「伯林」=【伯林】君であることが、


同窓生・関係者に広まることもあるでしょう。


そこに至って、「伯林」=【伯林】君が、なぜ、


同窓生だった僕、柏木に類似する筆名を使うのかと、


他の同窓生・関係者に、奇妙な印象や、好奇の目が生じうるでしょう。


―― 正直に申しますと、類似した筆名によって、


現時点で「負け犬」である、僕が、


他の同窓生・関係者、縁者にも、意識されるおそれを、なくしたいのです。


放置すれば、時間・部数とともに、確率は上がります。


*【伯林】君自身も、『伯林』と決める前に「柏木」の姓を知っていることは、


以前に記しました。


加えて、「柏木」が漫画を描き、プロ志望であることも、


十年以上、時々連絡を続けたことで、【伯林】君は知っています。


ならば、知人に類似する、筆名の命名について、


いたずら心などは全くないとの答えも、苦しいものがあります。


他意は、なかったとしても、


結果として、同窓生・関係者の好奇心を招いたり、


不快が生じうる、過失性がないとはいえず、今後のためにも、


早期の、改名を、強く、望むことになったのです。


 ――以上、長々と、かなり込み入った、


 僕、本人には、命のやりとりに肉迫しうる、


 トラウマといいますか、血を吐く思いの、


 心の綾に関わる、事情を記しました。


なにとぞ、早期の改名・解決を、強く願います。


草々


柏木が、改名を強く必要としていると言うことがよく伝わる文である。*2
ただ、柏木の「裏向き」の反応は、それを完全に台無しにして余りあるのであった。
明日に続く

*1:伯林先生の本名部分は【伯林】と差し替えている

*2:それが通るかどうかは別として