/ / 今日から柏木孝文が、2001年11月15日から / 2002年2月28日まで2chの週刊少年チャンピオン _ ビビビ スレ等に投稿し続けた小説を紹介していきます /||__|∧ / 。.|.(O´∀`) / |≡( )) ))つ `ー| | | (__)_)
当時の柏木スレからも、まとめサイトからもスルーされたが結構楽しめると思う*1
第1回(2001年11月15日投稿)
780 名前: ○HN:⇒しゅーまっは作者は改名しろよ。 投稿日: 01/11/15 14:49 id:cTvofm6o
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
はじまりの日の夜、
暦は師走が近いことを示していた。
彼は数時間前から自室でPCの前に座り、
キーを打ち続けている。
冷却ファンの連続音が今夜も耳障りだった。
何度聴いても慣れることができない。
不快な連続音が彼の苛立ちを高め、
キーを打つ指にも必要以上の力が掛かる。
その力は指先からキーを通じて、
彼の眼前のモニターの内部へと流れ込んでいく。
行き先は、
国内ネット界における最大規模の掲示板群、
『2ちゃんねる』内の、あるスレッドだ。
(例:少年漫画板「週刊チャンピオン」スレッド)
そこに、
彼の苛立ちで増幅された様々な想念が、
次々と書き込まれていく。
それらは2バイトの言霊で構成された集合体なのだ。
つづく
第2回(2001年11月15日投稿)
783 名前: ☆超電波空想謀略犯罪幻想大河私小説・不定期第二回 投稿日: 01/11/15 14:54 id:cTvofm6o
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
- 厨房。
- 氏ね。
- 逝ってよし。
- オマエモナー。
などなど…
それら諸々の、
卑小で退廃した自我どもから溢れた出た
多数のカキコが注ぎ込まれている
掲示板という名の海に彼も潜り込み、
己れの想念を言語化して注ぎ続けていた。
…事が始まってから、
既に半年を超えていたが、
彼は自身の行為について
未だに飽きを感じることはなかった。
スレにおける大半のカキコの志向・論点が
マンネリ化していることを洞察した後も、
カキコの海に潜る手応えはなぜか変わらない。
こちらの意識に関わらず、
連続音を発しつつける愛機の冷却ファンに
どこかが似ているのかも知れない。
つづく
第3回(2001年11月15日投稿)
821 名前: ☆超電波空想謀略犯罪幻想大河私小説・不定期第三回 投稿日: 01/11/15 21:13 id:n4VAAAU+
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
「作者の××××は…」
「担当の××××は…」
彼は次々と、
メモ帳に書き溜めた指弾と怨嗟の言葉の数々を、
電子掲示板に張り付けていく。
その作業はコピペと呼ばれる行為であるが、
彼の場合、
適切な改変とアドリブを交えるという
複合的なスタイルをとっている。
それによって、
時には独白し、放言しつつ、
稀に短い会話もおこなう。
まさに変幻自在だった。
つづく
明日に続く
*1:無論ヲチ的な意味でだが