前回(第10回〜第12回)からの続き
第13回(2001年11月25日投稿)
908 名前: 神 投稿日: 01/11/25 15:55
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
くされ信者どもの
ただれた煩悩をかき立てるはずの
マハの笑顔は、
彼が壁紙画像として使用するために、
大きく変形させられていた。
マハの二つの眼球には乳房がハメ込まれている。
マハの顔面には血糊で描いたような×の字が刻まれている。
マハの額にはバタフライナイフが打ち込まれている。
さらに、画面のスミには、
ヤツ、
作者×××の、
小さな顔写真が添えられており、
片目は五寸釘で差し貫かれている。
実に不様で滑稽だ。
つづく
第14回(2001年11月25日投稿)
909 名前: 神 投稿日: 01/11/25 15:56
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
彼は、
壁紙を見るたびに、
自分が行った画像加工の成果に満足し、
荒廃した気分が癒されて和むのだった。
しかし、
実は、
今はもう違っていた。
ラディンのチカラを知ってからは、
己の無力さにふるえ続けていた。
壁紙を見ても、
癒しの効果は失われていた。
――もっと、もっと、
強大なチカラ、
大いなる変化、
その、どちらも必要だ!
彼は、
内心の焦りを抑えきれずに、
苦悶することが多くなった。
つづく
第15回(2001年11月25日投稿)
911 名前: 神 投稿日: 01/11/25 15:56
《醜 魔 派 始末記》 作・スミオヤジ
※(推敲大甘/視点無視)
――このままではいけない。
さらなる、策を打ち出さねば!
彼は今また、
もはやチカラを失った
壁紙画像に反発を覚え、
改めて決断し、
その証として、
壁紙のリセットを行った。
「青空」。
彼の愛機の壁紙は、
デフォルトの一種に
再設定された。
「出直さんとアカン!!!」
彼は周囲をはばからずに
自室で絶叫した。
そしてそのまま、
愛機の電源も
自室の照明も
落とさずに、
外へと駆けて出た。
つづく