加熱済み宇宙食4691パック

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ウォッチメン


近所の109シネマズで鑑賞。2時間半を越える長時間の作品世界と向き合うのは格闘である。


オープニングのコメディアンの痛みたっぷりの格闘シーンに息を呑まれ、オープニングで見せられる1940年代から始まるヒーローの栄光と転落ぶりに鷲づかみにされる。


2時間40分の間、ひたすら次々と押し寄せてくる暴力や謎に翻弄されまくる。そんな訳で自分の中で全く整理がついていない。前半部で目立っていた暗黒の世界のパロディを演じていた道化師「コメディアン」も中盤でスポットの当たった青のヒーロー「Dr.マンハッタン」も、映画の最後を飾るヴェイト社社長の「オジマンディアス」もそれだけで1本の映画として成立するだけの物語を持っていて全く整理がつかない。理解力の無い自分の脳が憎い


暴力シーンの痛々しさは本当に身震いしたよ、鉄格子を腕ごと切り裂くシーンとか、煮えたぎったフライ油をぶちまけるシーンとか、本当に痛そうだもの。


暗い作品世界の一方で吹いたシーンもあった。バットマン似のヒーロー「ナイトオウル」に絡んだチョンマゲを結ったチンピラ軍団などは思わず笑ってしまった。あと映画のオープニングでウォッチメンバッジに血がかかって涙に見えるシーンがあるが、それに対比させてエンディングで食べこぼしのソースで再現する所はニヤニヤしたなあ。ともかくもう一回見に行く事に決めたし、DVDや原作コミックも買おうと思う。しかしこれは日本ではヒットしなさそうだ。劇場はガラガラ。劇場の外では「マダガスカル2」目当ての子供連れがワンサカ。すげえ格差。