藤波俊彦とアメコミ風について - 加熱済み宇宙食4691パック

アメコミ風のギャグ漫画で知られる藤波俊彦。『ビバ!キャバクラ』はワンダフル枠でアニメ化された事もある。その作風について作者曰く

編集：もともとアメコミはお好きだったんですか？

藤波：いや、全然です（キッパリ）。デビューした何本か読み切り描かせてもらったんだけど、なかなか読者ウケが悪くて、当時の担当編集さんから「このままじゃダメだよ」と言われて、じゃあ絵でも変えてみるかと。んで、たまたまそのへんにあったチラシがアメコミ風で描いてあって、これでギャグやったらおもしろいんじゃないのかなと。日本人のコテコテギャグみたいなのをアメコミでやったりとかして。

編集：じゃあ、アメコミに熱い思い入れがあったわけじゃないんですね。

藤波：ないですね（キッパリ）。たんなるギャグの道具ですね。アメコミを買いあさってきて、見よう見まねで描いてみたけど、どう書いてもアメコミっぽくならないなぁ、かっこよくならないなぁと思いつつも、「まぁいいか」みたいな。どうせウンコとか乗せるんだしって（笑）。

編集：参考にしたギャグ漫画とかあったんですか？

藤波：うーん…あえていうと、ダウンタウンですかねぇ。『ごっつええ感じ』あれですね。漫画をアメコミっぽく描くようになってからも、あいかわらずアメコミには興味ないです。読んでも全然おもしろくないですから、あんな暑苦しい感じ。

藤波俊彦『ブラックモンタの悪ズバッ!』コアマガジン、2009年、128頁。