あなたは『パパはニューギニア』という作品を知っているだろうか?
青年漫画誌『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で1994年から1998年にかけて連載されていた高野聖ーナ(こうやひじりーな)によるギャグ漫画である。
俺は「うおぉ鼻水が止まらね~…というわけで鮭の養殖にチャレンジ」→「わおー生理的食塩水やぁ!」というネタとかひな祭りに女の子が変な顔で「いぇ~いぼんぼりぼんぼりぃ!!」と太鼓を激しく叩くネタとかくだらないネタを濃すぎる絵柄で押し切るパワー系ギャグにそれはもう笑ったものである。
そんな高野聖ーナ先生も2000年頃を最後に作品が発表されなくなり、いつしか遠い思い出の中の漫画家となっていた。2017年に『映画秘宝』の「続・消えたマンガ家」で取り上げられた事もあったらしい(未読)
『映画秘宝』の連載「続・消えたマンガ家」、今回は「高野聖ーナ・後編」だが、ここで大いに語っている聖ーナの元担当編集者。実はその若き日の姿が『サルまん 21世紀愛蔵版 上』の巻頭カラー特集「まんがの一生」で拝むことができます。 pic.twitter.com/TfZAE6JSor
— 相原コージ (@kojiaihara) 2017年7月26日
しかし2023年6月に突如として高野聖ーナのツイッターアカウントが開設され、生存が確認された事は(俺の)記憶に新しい
「絶筆24年 河川敷で拾った冊子」
— 高野聖ーナ (@kohyahizileena) 2023年6月13日
飛び出る眼球!
垂れ流されるヨダレと涙、そしてダジャレ!
宇宙人が!!
猿人が!!!
偉人が!!!!
お金をドブに捨ててみたい……
お金を燃やしてみたい……
そんなデストピア在住のアナタに❤️https://t.co/IArBRBMwOv
4825537 pic.twitter.com/SQDsN3ZyjO
まぁ生存確認だけでもかつてのファンとしては嬉しかったのだが、高野聖ーナの新作漫画が『コミック乱』(リイド社)の2024年5月号に掲載という朗報を目にした時はそれはもう…とてもとても…嬉しかったですね。
【コミック乱2024年5月号・絶賛発売中】『パパはニューギニア』から30年の時を経て高野聖―ナが乱に登場。伝説のギャグ漫画家が贈る最新作『マジカル・ミツクニー・ツアー』。これは見逃せません!(K) pic.twitter.com/Ex8KLZbJbF
— コミック乱 (@gekkancomicran) 2024年3月27日
二十数年ぶりに漫画の注文をいただいたので、よせばいいのにせっかくだからとフルデジタルにチャレンジしたら、たった6頁に半年以上かかった力作なので味わって読んでネ。あとコミック乱を買ってアンケートにも入れてネ❤️ https://t.co/brKWdwnFtf
— 高野聖ーナ (@kohyahizileena) 2024年3月27日
新作『マジカル・ミツクニー・ツアー』にはサブタイトル「#1 It began in MITO」が付記されていて、作者のbioに
ご厚情により時々「マジカル・ミツクニー・ツアー」という漫画を載せていただく時があります
とあるので不定期掲載の可能性が高く、これからも要チェックである