加熱済み宇宙食4691パック

はてなダイアリーより移行

韓国ドラマを見て「遠い惑星から来た宇宙人が現代日本語をしゃべっている設定のマンガ」に対して少しは疑問に思おう


レンタルビデオ店の韓国ドラマのスペースがデンと居座っていているのを見ると「色々リリースされているみたいだけど、知らんがな(´・ω・`)」と思うのが常であるが、新作のコーナーに「不滅の李舜臣というタイトルの韓国ドラマのDVDを見つけると、「ああ、これは昔、新大久保のダビングビデオ屋でタイトルにつられてちょろっとだけ見た奴だ。これの日本語版も出たんだなー」という風に一つでも知っている顔が出てくると途端に親しみが沸くのだから人間の心はゲンキンに出来ているなあと思う。


これは韓国KBSテレビが2004年頃にやっていた大河ドラマであり、物語の冒頭はクライマックスの「慶長の役」から始まり、第4話辺りで李舜臣が最後の海戦で日本軍と激しい戦いを繰り広げて倒れ、それ以降はどういう人生を送ってきたかの回想が延々と続くという流れ。序盤の戦争は言葉がわからずともドンパチの連続で楽しめたが、回想編に入るとセリフがわからんとついていけないので「日本語版待ち」という事で脱落したまま忘却していたのだ。


「序盤が楽しめた」というのは戦争シーンだから分かりやすいというのもあるが、朝鮮軍はもとより日本軍も明軍も全員朝鮮語をしゃべっている」というのが非常にシュールで笑えたのが大きかった。日本の鎧を着けた日本の武将が真顔でイースンシン、イースンシン」と言い、明の武将が朝鮮人に対し朝鮮語で」威張り散らすのだ。実にシュールであった。これは「宇宙人や外人と何の理屈付けも無く日本語で話している漫画・アニメでの定番」がいかに異様なシチュエーションであるかを教えてくれるのだ(自動翻訳とかでフォローしているのも多いが)。これが英語だとなまじ馴染みがあるから気付きにくいが、朝鮮語だと一発だ。男は度胸は何でも試してみるもんだ