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はてなダイアリーより移行

昔抱いていた「原作絵とかけ離れた同人絵」への認識と、東方との出会いによる認識の変化


東方を通じて同人世界に足を突っ込んでいる(本とか作ってないけど)自分だが、昔の記憶を辿ると同人というのは理解し難い世界だった。一番最初に「同人」を見たのは兄の所有しているエロ雑誌でであった。どういうコーナーか忘れたが、半ページくらいのスペースにセーラームーンのエロ同人のカットが乱雑に置かれていたのを覚えている。最初に見たときは「おっぱいが風船みたいに膨らんでる」のとか「キャラクターの顔が全然アニメと違う」のにものすごい違和感を覚えた。その時の自分にとっては「原作」というのが絶対的な基準であり、そこから外れた絵というのは異端、非常識、別世界であった。「アニメと全然違うだろこれ」


その後「邪悪なドラえもん」「劇画調サザエさん」等のパロディを通じて「原作からの逸脱」を楽しめるようにはなったが、それにしたって「原作ありき」という基本認識は変わらなかった。それが逆転したのはニコニコ動画で東方を知ってからだ。各人の絵柄がバラバラでもキャラ認識の出来る東方キャラクターによる二次創作群によって、原作から離れた絵柄を「作家の個性」と認識するようになった。原作と個性豊かな二次創作の両者が自分の中で共存する事がようやく出来たと思っている。自分は東方Projectに感謝している、東方が無かったら同人への偏見が拭えなかっただろうから。