一つの区切りがつき、戦士はしばしの休息を得た。しかし戦いはまだ終わっていない(小説版最終回的な意味で)
麦わら帽のパチュリーが可愛いですね。漫画版はゲームの立ち絵とは違う服装もあったりでこういう点は非常に気に入っている。物議を醸しているオチについてだが、幽々子が最終的に月人を出し抜き、冗談のような一撃(酒を盗む)をかます。こういう一矢報いる的な締めは自分は結構好きなので、そこそこいい終わり方だったと思う。ただ永遠亭の面々が最終回だというのに絡まないというのは寂しいね(´・ω・`)。月に最も近い関係にあった永遠亭がストーリーラインから最も遠い位置にあるというのはチグハグにも程がある。そのチグハグさの原因は「三誌合同連載」という連載形態にあると思うのだ。この形態はデメリットが多すぎた。以下に書き連ねる。
値段が高くつくし、割高感がすごい
季刊のキャラ☆メルが1000円、月刊のコミックREXが500円、同じく月刊のまんがぱれっとが350円と3冊で1850円になる。当然連載であるわけだから追っかける費用はどんどん積み重っていき、結構な額になってしまう。しかも儚月抄目当ての東方ファンにとっては「東方以外の部分にもお金を払っている」という割高感のような物も感じていた事であろう。*1
小説が漫画のネタバレになり、漫画が小説のネタバレになる。
例えば、キャラ☆メル第8号の小説版のラストはこうだが
無事月の都に潜入した亡霊はどういう行動を取ったのか。
それが紫の計画の総仕上げとなるのだが、はたして。
後編に続く
で幽々子が後編でどういう行動を取るかは、漫画版でネタが割れてしまう罠
,.へ ___ ム i 「 ヒ_i〉 ゝ 〈 ト ノ iニ(() i { ____ | ヽ i i /__, , ‐-\ i } | i /(●) ( ● )\ {、 λ ト−┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,! i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,! . ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/ \ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ / ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. " `ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'" / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ | 答 | 月 の お 酒 │| \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
かと言って、小説版の最終回を2つに割らずに一気に掲載したら漫画版のオチをバラす事になる。小説版とREX版については「月の都」と「幻想郷」とで描写を分担していた初期はともかく合流後は互いの足を引っ張る形になっていたような気がするのだ。
4コマ版に閉じ込められた永遠亭
ぱれっとに掲載されていた「月のイナバと地上の因幡」は、あらたとしひら先生の可愛らしい絵柄とほのぼのした笑いとでリアルタイムで儚月抄を攻略せんとする一騎当千のボウゲッシャーを癒してきました。問題はこの4コマにも「東方儚月抄」というタイトルが付いており、しかも儚月抄のストーリーラインの延長線上の世界に存在するという事である。*2つまり永遠亭の面々によるほのぼのギャグ世界を確立すればするほど、ストーリー形式の本筋と絡める事が出来なくなってしまったのだ。もし絡めれば同じ場面がREXではシリアスに描写され、ぱれっとではギャグとして描写されるという異様な状態になる。
箸休め的な4コマをやるなら、儚月抄のタイトルは不要
儚月抄というタイトルを関したが故に、メインのストーリーラインと隔離されてしまったのは本当に勿体無い。ここは「東方4コマ劇場」をやるべきだったのだ。ネタ元はwin版、PC-98版、書籍版、音楽CDと何でもござれで、複数の作家に東方4コマを描かせるのだ。書籍版文花帖の後半にはアンソロジーコミックが収録されているがああいう感じで。これならば儚月抄のストーリーラインとは何の関係もなくなるので、綿月姉妹と永遠亭とを絡めてギャグにしようと何の問題も無い。複数の作家が描くのですぐに「東方4コマ劇場」の単行本も出せて出版社も儲かる。
小説版はいらない、神主のインタビューだけでいい
先も書いたようにREXの漫画版とキャラ☆メルの小説版は互いにネタバレとなって足を引っ張っている状態である。分ける意味といえば「東方ファンはキャラ☆メル買ってちょ」という販促ぐらいだろうか。しかし販促ならば神主のインタビュー記事やDVDだけで充分である。小説だと「単行本で読みます」という人の方が多いだろうし。だから小説版はカットして
の2本立てにすれば、互いに潰しあう原因はすべて無くなる。