加熱済み宇宙食4691パック

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DRAGONBALL EVOLUTION(小説版)


ずっと買い忘れていたドラゴンボール実写版の小説版をようやく購入する。映画のど迫力のアクションに興奮させられたが、敵であるピッコロ大魔王やマイのバックストーリーがあまり語られなかったのが少し不満だったので、小説版で補完しようと思っていたのだ。(以下ネタバレを含む)


結論から言うとこの小説版はオススメし難い。何故ならこの本は映画の展開をほとんどそのままトレスして文章に起こしただけと言っても過言ではないからである。映画本編で殆ど語られなかった敵方の背景は小説でも殆ど描かれなかったのだ。小説版のみの要素として挙げる事が出来るのは(記憶違いがあるかもしれないが許されよ)

  • 悟空をイジメていた悪ガキの名前が全員わかる事
    • リーダーの「ケアリー・フラー」
    • フットボール選手の「アガンデス」
    • 取り巻きの「パーマー」「バトラー」「モレノ」「ヒルデンブラント」
  • ブルマのフルネームが映画と異なる
    • 映画版は「ブルマ・ブリーフ」
    • 小説版は「ブルマ・エンチャント」
    • 原作・アニメはただの「ブルマ」
  • ピッコロの産み出した戦士が映画版よりも強力で、分裂して増殖する性質を持つ。
  • 亀仙人魔封波の結果が微妙に異なる
    • 映画版は封印自体が失敗する
    • 小説版は一度は封印に成功するが、マイが封印の壷を銃で破壊して封印が解けてしまう
  • ラストバトルでの悟空のかめはめ波の描写が映画と異なる。
  • 映画版であった「続編への引き」が無い


と、これぐらいで後は殆ど一緒である。


と文章を書く前は、小説版を「批判」するエントリを立てるつもりでいたがこうして小説版独自の要素をピックアップしたのを見ると「小説版は小説版で工夫されて面白いなあ」と思えるから不思議だ。