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東方茨歌仙 〜Wild and Horned Hermit 第9話「新旧の妖怪」

Febri第9号は東方Project特集44ページ。

今回の要約

  • 響子ちゃんの尻尾は(少なくともデカイのは)無しの模様
  • 前回の妖怪狐が霊夢に捕まっている
  • 霊夢の妖怪定義論。「本来の妖怪」と「幻想郷の妖怪」について
  • マミゾウ登場
  • 伊吹萃香、アイサツに来ない新入りの命蓮寺組(ムラサ、一輪、響子)をシメる


響子ちゃんの尻尾の有無は後ろ姿が観測された事によって確定された。「シュレーディンガーの猫」や「〜パンツ」ならぬ「シュレーディンガーの尻尾」。


マミゾウさん書籍初登場。神霊廟のエクストラは霊夢で何とか開放してマミゾウさんにどーにか会った状態。本当何というか老成というか年輪の厚みを感じるキャラですき。


霊夢の妖怪論は東方テキストの未読部分もチラチラ残っているので詳しい考察はパスだが、霊夢が「恐ろしい物」「不可解な物」「説明出来ないもの」「幻想郷ではそういう意味での妖怪は殆どいないの。」と言った後のコマに紫、幽々子(どっちも胡散臭そう)、ぬえ(正体不明)を入れているのは何やろ…星Exで正体不明の弾幕を披露したダブルスポイラーで正体不明のバグ弾幕を見せたぬえちゃんをわざわざ入れてるんだから意図的だわな…なんというかZUNのどや顔が脳裏に浮かぶわい…


ZUN「ンフフ、幻想郷ではそういう意味での妖怪は殆どいないと言った次のコマで胡散臭かったり正体不明な妖怪を出すとか、どや ひねっとるやろ」


って感じ。コンプティークの酒コラムは「お酒大好き」丸出しの直球文章なんでZUNのドヤ顔は浮かばなくてすき。漫画原作もこれぐらいのパッション全開で行って欲しいもの。


命蓮寺の響子をはじめムラサ、一輪をシメタ犯人は萃香だった。萃香は「あいつ等私に挨拶も無しにお寺なんて建てたからね」と供述しているのだが、星蓮船の早苗Aエンドでは命蓮寺建立を早苗経由で神奈子、諏訪子に頼んで手伝ってもらったわけだから少なくとも勢力拡大中の守矢さんサイドには話を通しているわけだ。



あのお方(萃香)に頭の上がらないにとり


地霊殿の会話では、河童(にとり)や天狗(文)が鬼には頭があがらない様子が見て取れる。風神録以降では妖怪界隈における縦社会というか体育会系というか厳しい上下関係がよく出ている。


そんな河童も非想天則では守矢の為の地下施設を建造したりと妖怪界隈における守矢さんサイドの影響力は上がる一方。相対的に鬼の影響力は下がる一方。そこに来て星蓮船組が鬼の萃香ではなく、守矢の方に話を通して寺を建ててしまう。これは萃香さんサイドにとっては面白くないと想像することは容易。きっとこんな感じだと思う。

萃香「なんだって妖怪をシメている鬼には挨拶にも来ないで、数年前にひょっこりとやってきた神様風情に話を通すんだYO!生意気な命蓮寺に思い知らせてやるっ!」


で、この調子で考えると襲撃したメンツが「響子、一輪、ムラサ、小傘」というのも納得がいく。命蓮寺のトップである聖白蓮とその部下の寅丸星を避けている。「シメたいけど強そうなのを襲ったら返り討ちに合いそうだから下の方からやってやるぜ」って感がビンビンにするんだぜ。


ということで、サブタイトルの「新旧の妖怪」というのは「守矢さんサイド(新興勢力)」と「鬼さんサイド(旧勢力)」という意味も含んでいるんじゃないかなと愚考。結構考察のしがいがある楽しい回だった。


キャラ☆メル Febri vol.9

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